ボイラー整備士という職種もありますが、ここでは業務内容と資格試験受験に関する情報をご提供したいと思います。
まずはどのような仕事なのかについてご説明します。
ボイラー整備士はボイラー設備を使用している現場において、ボイラーの清掃や整備、点検などを行なう専門技術家のことをいいます。
現場と言ってもさまざまですが、例えば、オフィスビル、さまざまな形態のホテル、設備会社などのボイラーの保守点検を行なうことが多いようです。
前述のビルやホテル、設備会社は就業時間や営業時間が異なるため、整備士が入ることが可能なのは施設を使用していない、あるいは停止させてもいいというOKが出た状態のときです。
それで、ボイラー整備士は一般に言う「時間外勤務」の時間帯に作業をすることが多い職種です。
就転職をお考えの方は、この点を銘記しておくと良いでしょう。
さて、具体的な作業内容ですが、多くの施設において冷暖房でボイラーは多用されています。
これらの設備を一旦停止して、壊れた部品が無いかどうかなどのチェックを行ないます。
もしも劣化などの欠陥が見つかれば、部品交換を行なってその後も使用できる状態にします。
チェックした際に、必要ならば清掃を行なうこともあります。
資格試験についてもご説明します。
ボイラー整備士になるためには国家資格を取得することが必要になります。
しかもこの試験は、誰もが受けられるものとは違います。
実際のボイラー施設がある現場に赴いて、点検作業を行なったことがある方が対象となります。
ですから、この国家資格の受検資格は実務経験がある事が前提となります。
また、職業訓練大学などで「ボイラー運転科」を卒業した方であれば、受験資格を得られます。
ボイラー設備に関する知識面はもちろんですが、その構造や現場で使用する薬品について、ボイラーに関する法律に関しても知っていることが求められます。
ボイラーも大げさではなく、人の身体に関わる重要な機械です。
少しでも異変があることに気付くことができるかどうか?といったことや、機械の細部まで丁寧に作業を行き届かせることができるか?など、経験と冷静さが問われる部分もあります。
向き不向きがあるのは確かですが、チャレンジして取得するのもいいでしょう。