親切な人々が暮らす町

もともと私が住む町には親切な方が多いなと思ってました。
それを確信した事が先日私の目の前で起きたのです。

外出する用事があったその日、バス停でバスを待っていると挨拶程度の知り合いのおばあさんがやって来ました。
「こんにちは」と挨拶をして、彼女は座るのに調度良いブロックに腰掛けました。
その日は凄く暑い日で、バスをただ待ってるだけでも汗が流れてしまう程です。

もうすぐバスが来る、バスに乗ろうとする人達も少しずつ増えて来たその時です。

バスの姿が見えて、彼女に「来ましたよ」と言おうとして彼女の方を見ると、
ゆっくりと後方へ倒れて行くではないですか!

「いやーーー!」と思わず声が出て、彼女が頭を打たないように体を持ち上げようとした私ですが、
体格のいい彼女を抱えきれず私ごと倒れてしまいました。
かろうじて頭を庇う事が出来たのですが、彼女はピクリともしません。

バスを待っていた人々も手伝って彼女の様子を見てくれて、救急車を呼ぼうかどうしようかと判断しているとバスが来て、
運転手の方も「大丈夫ですか」と声を掛けてくれた時彼女が意識を取り戻してくれたんです。

バスと乗客数人はその場を立ち去りましたが、私と自転車で通りかかった私の友人と、
バスに乗ろうとしていた若いご夫婦で彼女を支えながら話かけてみました。

すると少しずつではあるものの目の輝きを取り戻し、ご自分の事を話せるようになりました。
病院に行こうとみんなが言いましたが彼女は家に帰ると言い、
若いご夫婦が近くに駐車しているかと車を取りに行ってくださり、彼女を乗せて家に連れて行ってくれました。

彼女は家に行く間に益々しっかりされていき、家に着いた時には見た目にも大丈夫だったようです。
若いご夫婦が再びバス停に戻って来られた時に話して頂きました。

その後彼女は元気になり、普通の生活をされています。
もしも・・・と考えると怖いですが、その場に居合わせた皆さんの親切には頭が下がります。

怖くも良い経験だったと思います。